行政書士の通信講座「TAC」の教材や勉強内容!実際に申し込んでみました!

TACは予備校や通信教育の大手企業です。資格の講座がメインとなっており、昭和の終わりころから急速に勢力を伸ばしてきました。現在の「TAC」という名称を採用したのは今世紀に入ってからですが、それからじきに早稲田セミナーの事業をまるまる受け継ぐなど、貪欲に成長を続けてきました。

TACの戦略は現在、主に3ポイントに分かれています。「無理なく継続できること」「自然と、合格に近づけること」「合格答案の作成ができる能力を身に着けること」です。以上を実現するために、インプットとアウトプットの双方に力を入れています。また、合格ラインを超えることを優先しています……もっともこれらは、他社の行政書士通信講座と大きな違いはないでしょうか。

ちなみにTACは、添削をまだ残しています……といっても、昔ながらのやり方ではありません。TACでは、デジタル添削システムを使って受講生の弱点をわかりやすく伝えるようにしているのです。

行政書士の通信講座「TAC」のテキストがどうなっているのか教えます!

TACのテキスト、目立つ特徴とは

TACは大手のスクールです。このためテキストや問題集といった参考書は毎年、必ず豊富なラインナップで受講生を迎えていますね。

「基本テキスト」は何冊にも分かれているため、受講生はこのテキストをメインに使うことになります。B5サイズのため、ハンドバッグ等にもしまい込める可能性があります。ただしTACのテキストはどちらかというと、分厚くつくられている点は注意したほうががよいでしょう。

そのテキスト、中を覗いてみると? このようになっていますね。

TACのテキスト、目立つ特徴とは1

メモ等を書き込みやすい余白がはっきりと取られていたり(右の余白はどちらかというと、用語解説を入れるためにあるようですが)、重要箇所がボールドで装飾されていたり、適度に図が入っていたりと、受講生の利便性をしっかりと追求しているようですが……残念なことに、白黒印刷ですね! 

白黒では味気ない……ばかりではありません。どうしても、何時間も&何週間も読みまくっていると、だんだんと集中力が落ちてしまいます。人間の目や頭は、白・黒以外の色に強く反応するようにできています。

このほか「基礎マスターテキスト」「実力完成抗議テキスト」等もありますが、やはり白黒印刷ばかりですね。

※ただし……一部では、白黒でないテキストもつくられています。したがって、実際に申し込んでから、数色刷りのテキストを送ってもらえる可能性はある模様です。受けてみないことにはわからないということですから、あてになりませんが……。

TACのテキスト、目立つ特徴とは2

ちなみに問題集は?

ちなみに過去問題集・発展問題集(予想問題集に該当します……TACでは「アドバンス」と名付けているのですが)・スーパー答練もすべて白黒印刷です(これは珍しいことではありませんが)。なお過去問はやや大きくてA5サイズ。テキストと連動しているので、過去問のどこを解いたらいいのかわかるようにつくられています。

テキストと問題集ほか、TACの参考書籍等全体の共通点とは

さて、TACではテキストや問題集を(下の段で解説する、メディア教材関係すべて含めて)みっちりとつくり上げる傾向があります。それはもちろん素晴らしい特徴なのですが、受講生がこなす分量が必然的に多めになってしまうきらいがあります。

TACはTACなりに、合格のために優先度の高い分野から受講生に教えていると謳ってきたのですが、現在はよその通信講座・通学講座と比べて教材の量および勉強量が多めになっていることは、まぎれもない真実です! できれば、勉強期間を長めにとったり、1日あたりの学習時間を長めにとったりする気配りもしたほうがよいでしょう。

行政書士の通信講座「TAC」の講義映像を実際に見てみました!

TACの講義映像、目立つ特徴とは

TACでは講義映像を、DVDまたはWebサイトの配信を用いて受講生に送り届けてくれます。Webの場合は、スマホ等でも視聴できますからとても便利です。ただDVDにも、映像を手元に残しておいていつでも見られるというメリットがあって、どちらにも捨てがたい魅力がある状態です。

それにしても、どんな講義なのでしょうか? 

TACの講義映像、目立つ特徴とは

ご覧の通り、教室での授業風景がそのまま映像で配布されるものと思ってください! 黒板に講師が手書きしながら、マイク片手に解説をするというスタイルですね。

これは、教室での授業を受けたかったのに受けられなくて、仕方なく通信を選んだ……なんてパターンだったら、この内容がちょうどいいかもしれないですね。しかし、番所の文字というものはどうしても読みづらいです。それにカメラがずっと同じ場所から動かないため、なんとなく見飽きてしまうという欠点があることは否めません(しかしTACの講義は、合計するとかなりの長さになります! 最後まで見通す覚悟が必要です)。

ところでTACは大手のスクールのため、講師が毎年何人も所属しています。ただ、講義映像に出てくる講師は少人数体制となっているため、全然知らない人がいきなり出てくる……といったことにはならないでしょう。

行政書士の通信講座「TAC」の合格率は実際どうなのでしょうか? 

TACから、あてになる合格者数・合格率の発表はない? ある?

TACでは合格率は、いちいち発表していないですね……残念ながら。ただし合格者の人数は毎年発表しています!

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 合計
197人 193人 149人 169人 125人 232人 169人 1234人

7年間で、平均すると170~180人くらいは合格者が誕生している計算になりますね。

実際に、合格祝賀会の写真を見つめると? 100人を超える参加者が一緒に祝杯を掲げている様子。欠席者もけっこういるはずですから、確かにこの数字は妥当のように思えてきますね。ただ結局、受講生がどれくらいいたのかわからないため、合格率が高いのか低いのか? そこがはっきりとしません(コースがいくつもあるスクールのため、コースごとに計算する必要もあってややこしいのかもしれませんが)。

合格者の人数だけは律義に公開されていますが、受験者数も受講者数も発表されていません。受験者数=受講者数ではありません(受講したものの、結局受験しにいかないというケースは、よくある話です)ので、できれば両方の数字を知りたくなりますが……なぜか公開されたという話は全然聞こえてきません。

これはなぜでしょうか? 合格者の人数と比較すると、受験者の人数はやや調べにくいかもしれません(たとえば不合格になった受験者が、そのことを教えてくれずに連絡を絶ってしまうこともありうるでしょう)。とはいえ、ものすごく難しい話だとも考えられません。試験が終わったときにでも集計すれば、大半の受験者は返事をしてくれるはずですし。

あまり疑い深いことは書きたくないものですが、TACの受験者の中における合格者は意外と少なく、合格率があまり高い数字に達していないのかもしれません……すべては、憶測の域を出ませんが! 

TACの合格率を、少しでも知る方法は?

TACほどの大手のスクールともなると、ハローワークの教育訓練給付金制度に参加しています。この制度に参加した講座は、国が運営しているオフィシャルなサイトで詳細なデータが表示されます。

教育訓練給付制度 厚生労働大臣指定教育訓練講座

実はここでTACの講座を検索すると、受講者の合格率が表示されるチャンスがありますね。とはいえ全国のTACの受講生全体の合格率だとは限りません。地域的な合格率等になる可能性が高いことは覚えておきましょう。

行政書士の通信講座「TAC」のサポート内容を書かせてください!

TACの代表的なサポートとは? 

大手のスクールらしく、たくさんのサポートが考えられてきました! その一部をご紹介しましょう。

質問サービス(受講生専用サイトから質問できます)

すぐ下の段で書いていますが「本科生」コースの受講者ならだれでも質問できます。ただ回数に制限があります(コースによって、回数が変わります)。

インターネットフォローシステム「i-support」

これがまさに「受講生専用サイト」です。新しい情報を常にサイト内で送り届けてもらえるほか、力試しのテストの結果を教えてもらえます。受講生同士の交流スペースも用意されており、孤独に弱い受講生を救ってくれます。

スクーリング制度

通学講座がベースの教育事業者ならではのセールスポイントですね。通信講座だけの受講生の場合でも、条件付きで校舎での講義への出席が認められます。回数がかなり少なめ(たとえば3~5回くらい)に制限される可能性が非常に高いため、いつどんなタイミングで使うべきなのかは、慎重に検討して決めることが望まれますね。

個人別成績表

答練の結果を教えてくれるのですが……点数や出来栄えだけを教えてくれるのではありません。TACの全受講生の中で、どれくらいのランキングなのかわかるような形式で教えてくれます。

自習室

TACの校舎の自習室を利用できます。これは通学講座の受講生だけの特権ではなく、通信講座の受講生も含まれたサービスという意味です(条件はありますが、本科生の受講生なら間違いなく利用できます)。

行政書士の通信講座「TAC」の費用とは?金額を書いておきます

TACで、行政書士全体を学習できる主なコースとは

  • プレミアム本科生:¥224,000~242,000
  • ベーシック本科生:¥182,000~197,000
  • チャレンジ本科生:¥123,000~135,000

この3コースはいずれも、行政書士の試験範囲全体をカバーしています。したがって、未経験者でも学べる講座ですし、その年度の一発合格を狙える講座でもあります。

では、この3コースは何が違うのでしょうか? 答えは「受講期間」ですね。金額が高いほど受講期間が長くなります。言い換えますと、短期的に勉強して合格を狙いたいなら、「チャレンジ本科生」コースの選択がおすすめということになるでしょう……ただできたら、「チャレンジ本科生」はぎりぎりのカリキュラムですしなるべく他のどちらかを選んだほうが無難ですね。

最近、提供されていたらしい値引きのサービス

  • 早割キャンペーン

約2割安くなるチャンスがあります。

そのほか、学生応援割引・受験経験者割引・再受講割引・他資格合格者割引等がありますが…これらはいずれも、誰でも使えるというわけではありません(条件がはっきりと決められています)。

行政書士の通信講座「TAC」!受講して出てきた結論

TACでは、テキストや問題集の質に定評があります。一部では根強いファンがいるともっぱらの噂ですね。サポートがたくさん受けられる点も、軽視できないメリットでしょう。自習室を使えたり、スクーリングを受けられたり~なんていう特典は、大手の資格の学校ならではの強みですね。

しかしその、大手の学校であることがTACの弱みでもあるでしょう。何しろ、受講料金が安くなりません! キャンペーン等を使っても、10万円を大きく超えてしまう恐れがあります。また、講義映像の撮影手段がいつまでたってもよくならない点は、とても気がかりな点です。

TACを申し込むにあたっては、これらのメリットとデメリットを慎重に吟味してから決める必要があるでしょう。高すぎると思うなら、質の高い通信講座でがんばったほうがお得ですね。