行政書士の通信講座「クレアール」の教材や勉強内容!実際に申し込んでみました!

クレアールは、20世紀が終わる少し前に登場した通信講座の会社で、公認会計士の講座で一時期、とても評判になった会社です。行政書士の講座も、かなり前から開講していました。ただ2010年代に入ると、何度も講座の開講内容や公式Webサイトの構造を大幅に、そして何度も変えていました。言い換えますと、方向性に迷いを感じて試行錯誤を繰り返していた時期が何年も続いていたものとみられています。

クレアールは最近も、まだカリキュラムや教材の改革に余念がありません。Webサイトの情報も頻繁にリニューアルしており、これからも突如として一新することがあるものと予想されています。まだ完成途上にあるといえますが、それはまだ質の向上に余念がなく、さらにどこかがよくなっていく見込みがあるということでもあるでしょう。

クレアールは、「新合格方程式」というスローガンを数年前から打ち出しています。

これは、

  • 非常識合格法
  • Vラーニングシステム
  • マルチデバイス対応

という3段階を掛け合わせることで成立するとクレアールは主張しています。

「非常識合格法」は、これは短期間で合格を可能にするというものですが……合格に必要な範囲だけをピンポイントで習得する、という内容です。これに関してはそれほど珍しいものだとは言えないでしょうか。ただ、各科目・各範囲の指導戦略はそれぞれ個別に、仔細に設計されていて印象的です(「Vラーニングシステム」「マルチデバイス対応」に関しては、下の段をご参照ください!)。

行政書士の通信講座「クレアール」のテキストがどうなっているのか教えます!

クレアールのテキスト、目立つ特徴とは

クレアールのテキストは、数年かけて思い切りリニューアルを果たしています! 現在は、「マルチパステキスト」という名前のテキストがベースの教材となっていますね。
クレアールのテキスト、目立つ特徴とは
専門用語の説明のパーツや判例を引用するパーツ、そのチャプターのまとめのパーツや確認を促すパーツ……と、あったほうがよいパーツをできるだけバランスよく盛り込んだ、そんな苦心の痕跡がうかがえますね。これは評価してかまわないでしょう。

さてクレアールでは二色刷りのテキストを発行しています。これは受験者のリクエストに応じるための決定であると現在は語っているようですが……ただ、単に二色刷りというだけでは他社の講座のテキストと比べてそれほどの違いはありません。

二色刷りがイマイチであることは、フォーサイトのような各ページに五色くらい使っているテキストと比べたときに、とてもわかりやすくなりますね。
二色刷りのテキスト
印刷に使われる色の多さなんてたいしたことではない、そんな意見もあるでしょう。しかしそれは早合点しすぎですね。最初の1時間くらいは違いが出ないかもしれませんが、何日も使っていると、徐々に違いが露わになります! 文章や図表の説明がどんなに良くても、二色しか使われていないと大事なパーツが埋没してしまうのです。それよりもカラフルに、見た目に鮮やかに表示されているほうが覚えるために必要な時間を短縮できるのです!

なおクレアールでは、記述式問題専用の「記述マスターテキスト」も、二色刷りですね。しかし、「行政法・民法特訓講義テキスト」「総まとめコンプリーションテキスト」あたりは白黒印刷でとても地味です。

ちなみに問題集は?

問題集についても触れておきましょう。「論点別過去問題集」は、10年分の過去問を編集しています。テキストと連動していることもあって、テキストと同じく二色刷りです。それから、「過去問Webテスト」というオンラインで使えるシステムも公開されています。

なお演習問題に関しては原則、受講生が自由にプリントアウトして使用します……PDF形式でダウンロードできるためです。ただ、いくら紙で印刷しても、大量に紙があると綴じ込むだけでもたいへんですね。そこで、希望すれば冊子形式の資料を送ってもらうことができます。

行政書士の通信講座「クレアール」の講義映像を実際に見てみました!

クレアールの講義映像、目立つ特徴とは

クレアールの講義映像は「Vラーニングシステム」および「マルチデバイス対応」がなんといっても特徴的です。

クレアールの講義映像は、負担にならない時間で終わります(ただし後述を参照)! 

クレアールでは、1回あたりの講義がかなりコンパクトです。1回につき長くても30分、短いと5分で終わってしまいます。これは、長時間落ち着いて勉強できる状態ではない行政書士志願者にとって、とても魅力的に見えるでしょう。予習や復習もやりやすいですしね。

そして、それぞれの講義内容を補足する目的でつくられた「フォローアップ講義」も大きな武器。これも短時間で見終わることができて、とてもコンパクトです。

マルチデバイス対応とは

ちなみに「マルチデバイス対応」とは、Windowsパソコン以外の方法でも講義映像を再生できるという意味です。Macパソコンやスマートフォン・タブレット端末でも再生できます。ただこれは、それほど珍しい特徴ではないでしょう(ネットを通じて再生するのが嫌な場合はDVDでの入手も認められています)。

ところで、配信される映像はどんな映像でしょうか? クレアールでは数年前から、映像の制作に思い切って手間暇と資金を投じるようになりました。かつては、教室の映像をただ室内の後ろのほうから撮影しただけだったのですが、今では見違えるようによくなっています。
マルチデバイス対応とは1
セットを組んで撮りおろしを行っていますし、講師の背後にクロマキーを利用して要点をクローズアップして説明する手法をとっています。
マルチデバイス対応とは2
なお、映像で使用するパワーポイント資料は、受講生側でダウンロード&プリントアウトが自由にできます。

1回ごとの講義映像はコンパクト、しかし全体のボリュームは!? 

このように、すっかり見ごたえタップリになったクレアールの講義映像ですが、困ったことに分量が多めになってしまいました!250時間以上あるのです。ようするに、1日に2時間のペースで見まくっても、120日以上かかります。もちろんスピードを上げればいいのですが……、それにしても講義映像はたった1回視聴すればいいというものではありません! 何度も見ないとなかなか頭に叩き込めません。ということは、クレアールの映像をじゅうぶんに利用して受かろうと思ったら、120日どころでは済まない恐れがあるのです。毎日の視聴時間を増やさない限り、半年をはるかに超える歳月がかかっても不思議ではありません。

なお、クレアールで行政書士講座を受け持っているのは、現在は杉田先生・竹原先生・玉村先生という経験豊富な講師3名です。この中でもひと際目立つ竹原先生の著作を一部の受講生にプレゼントするという企画をクレアールは少し前にやっていました
1回ごとの講義映像はコンパクト、しかし全体のボリュームは!?
竹原先生の指導方法に特に困った点はないでしょう。ただこの先生は、こちらのページとこちらのページも合わせてお読みいただきたいのですが、クレアール以外でも同時に受け持っているのです。

しかしこれはどうでしょうか? 引き抜かれるといった形で、前にいたところをすでに辞職しているのなら問題はないでしょう。しかし同時に、2社以上で指導するとなると? 通信講座会社や通学講座会社には、指導スタンス等にかなりの違いがあります。しかし同時に2社以上で教えるとなると? 各社の機密を知った上で教えているということになりますし、受講生に対する一種の背信行為と呼べるかもしれません……気にしない受講生は多いでしょう、しかし竹原講師を信じて頑張っている受講生は、その会社も信じているわけです。それなのに先生が「ふたまたかけている」ことになるのです。

行政書士の通信講座「クレアール」の合格率は実際どうなのでしょうか?

クレアールから、あてになる合格者数・合格率の発表はない? ある?

クレアールでは、受講生の合格率を公開している様子が全然ありません。大幅なリニューアルを、数年かけて行ってきたクレアールですが……この点だけは、昔から変えていないのです。

ただ、直近の合格者の体験談はがんばって発表していますね。これを読めば、クレアールの教材やカリキュラムのベストな使い方も理解できますし、申し込みの前に一度目を通しておいたほうがよいでしょう。

とはいえ、合格率がどれくらい高いのかはなんとも言えません。ということは? クレアールで合格率を上げるチャンスがあるかどうかはわからない、ということです。教材のサンプル等をよくチェックして、すごく自分自身にピッタリだという確信を持てるまでは、うかつに申し込むべきではないかもしれません。やはり、他社の講座とよく比較してから決断したほうが望ましいでしょうね。

行政書士の通信講座「クレアール」のサポート内容を書かせてください!

クレアールの代表的なサポートとは?

質問サービス

クレアールでは質問を無料で募集しています。受講生に対して、質問の回数に制限を設けていません。というわけで、わからないことがあったら即座に質問してOKとなっています。これは申し分のないサポートといえるでしょう! 専用の用紙のほかメールでも質問できます。また、勉強方法で相談したいことがあるときは電話でのアドバイスを提供しています。

本試験願書送付サービス

クレアールでは、受講生の代わりに願書を試験運営本部から取り寄せて、自宅まで配送してくれます。これは本当にありがたいサービスですね。うっかりしていると申込期間を逃してしまいますから。

行政書士の通信講座「クレアール」の費用とは?金額を書いておきます

クレアールで、行政書士全体を学習できる主なコースとは

  • 初学者対象コース/カレッジコース:¥210,000~
  • 初学者対象コース/カレッジ2年セーフティコース:¥230,000~
  • 学習経験者(中級・中上級)対象コース/中級コース:¥143,000~
  • 学習経験者(中級・中上級)対象コース/中上級W受講コース:¥161,000~
  • 学習経験者(上級)対象コース/上級コース:¥118,000~
  • 行政書士スピードマスターSコース:¥108,800~
  • 行政書士スピードマスター2年セーフティSコース:¥128,800~

このように、クレアールでは受講者の学習の進み具合に合わせてコースがかなり多くつくられているのが特長でしょう。

ただし……、初学者向けのコースであっても「素人向きではない」そんな意見がちらほらと聞こえてきます。カリキュラムがよく吟味されてからつくられていることは疑いの余地ナシなのですが、他社の講座と比較すると、どうしてもわかりやすさという点では一歩、二歩を譲ることになるでしょう! 

最近、提供されていたらしい値引きのサービス

  • ○月限定受講料大幅割引(最大で7割前後の割引も可能性あり)

割引やその他のサービスを徹底的に使えたら? うまくいけば5万円くらいの出費で間に合うチャンスがあることは事実ですね。

このほかにも、クレアールでは数種類の値引きが可能です(条件はバラバラ)。条件に合わないともちろん使えませんが、4割を超える大幅な値引きが可能なサービスが見つかる点は注目に値します!

行政書士の通信講座「クレアール」!受講して出てきた結論

クレアールの行政書士の通信講座は、短時間で講義を見終われるのが最大のセールスポイントではないでしょうか。講義を見られる手段がたくさんありますし、独特のカリキュラム「非常識合格法」に則って、無駄のない指導スタイルを標榜しています。割引が多い点も人気の理由でしょうか。

とはいえ、万人受けするカリキュラムとは呼べないようです……まだ合格率が明らかになっていないですし、失敗している人はそれなりにいるはず。テキストや問題集にも、改善の余地があるという意見は根強い模様ですね。講義を全部見終わらないうちに試験日が来てしまう恐れも否定できません。

これらの弱点が気になる場合は、「テキストが二色刷りよりも、もっとカラフルである」「講義時間が全体的に絞り込まれている」「合格率を毎回オープンにしている」といった条件に該当する通信講座の利用がおすすめです。